先日、8月12日まで開催しておりました夏のミニ企画展とはディスプレイを一新し、白山陶器東京ショールームでは、今年で発売から50年の「P型コーヒーシリーズ」をご紹介しています。
「P型コーヒーシリーズ」
は、コーヒーカップ&ソーサー6客とポット、シュガーポット、クリーマーからなるコーヒーセットとして、1974年に発売されました。
アルファベットの「P」をそのままコーヒーカップの持ち手にしてしまった、デザイナーの遊びごころにあふれたデザイン。ポップなブルーと優しいピンクの「P」を際立たせるため、
ボディは潔く円筒形。レストが彫られたソーサーは木製で、磁器製のカップに異素材を組みあわせる提案も斬新です。
アルファベットの「P」をそのままコーヒーカップのハンドルに。
"ブルー"と"ピンク"の2色展開です。
すっきりと円筒形のコーヒーポット。
ストレーナーを使えばお茶も淹れられます。
江戸時代に長崎の出島に伝わったコーヒーは、明治維新後に少しづつ日本国内に浸透し、戦後の輸入再開や喫茶店の普及、またインスタントコーヒーの登場で1970年代には専門店だけではなく、一般家庭にもコーヒーを楽しむライフスタイルが定着しました。
高度経済成長期を経て日本に物が充足してゆき、機能性だけではなく、遊びやゆとりのあるデザインが必要とされていたころ。洋食器のスタイルをなぞらえるのでなく、
新しいコーヒーカップを創出しようとオリジナリティーを追求したユニークなデザインが誕生しました。
シュガーポットとクリーマーもシンプルな円筒形。
「P型」以外のシリーズとの相性もよく、根強い人気があります。
P型よりも背が高い、B型マグ。
1981年に発売され、贈り物としても人気を博しました。
1975年7月、第33回イタリア・ファエンツァ国際陶芸展
インダストリアル部門 金賞 受賞
カタログの巻頭に国際陶芸展の受賞の報告につづけて掲載されています。
白山陶器製品カタログ第8号より(1975年頃)
暮らしを楽しく演出する食器以外の製品や生活空間の提案も紹介。
白山陶器製品カタログ第8号より(1975年頃)
1987年には転写の技術も向上し、絵柄がプリントされたコーヒーカップも登場。
側面は無釉で仕上げています。
手前:クロス(茶)/奥:ポップス(紺)/右:更紗(茶)
しばらく生産休止をしていましたが、2018年に復活。
直営店限定アイテムとして生産を続けています。
残暑とはいえ厳しい暑さが続いていますが、冷たいものばかり食べていたり、エアコンが効いた室内にいると、体を温めるホットドリンクが恋しくなります。
東京ショールームでは、「P型コーヒーシリーズ」以外にもコーヒータイムにお使いいただけるアイテムを多数取り揃えています。実物をお手に取ってご覧いただくこともできますので、ぜひご来店ください。
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「P型コーヒーカップ&ソーサー」(直営店限定品)はこちら
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