モダンな“和”をテーマに開発した鉢のシリーズ「WAHOU」のデビューは2003年。
開発をはじめたころの2000年代初頭、家具やカーテンなどと同じように食器もインテリアの重要な構成要素としてとらえ、住空間でのあり方も問われ成熟されていく時代が始まっていました。
和食器の市場にはシンプルでコンテンポラリーなプロダクトはまだまだ少なく、必要性を感じていたデザイナーが取り組んだプロジェクトのひとつ。和の美意識に基づきながら、インテリアに置かれる姿をイメージした美しいフォルム。それを素直に見せてくれるマット質の“白”と落ち着いた“濃紺”の2色展開でデビューしました。
豆鉢・小付・小鉢・多用鉢・大鉢の5サイズ展開の鉢は、入れ子にした姿は収納性を兼ねながらも、そのままオブジェのように飾っても美しく、その年2003年のグッドデザイン賞を受賞しています。
ゆったりと深い鉢の縁を緩やかな曲線で切り取った四角の稜線が、凛としながらも温かみも感じられ、真上から見るシルエットはやや長方形で、料理の盛り付けや卓上で使われる際の方向性を意識。方向性があることでテーブルに心地よいリズムを生み出します。
テクスチャーや絵付などの装飾を省くことで形の美しさが際立ち、また料理を引き立て、“和”を意識しながらも和食に限らず様々なジャンルの料理を受け止めるシリーズとなりました。
鮮やかな食材と相性がいい新色の「みずいろマット」。
少しグレイッシュで大人っぽい安らぎを感じるカラーリング。
多様な料理・食材の色に合わせやすい無彩色。
モダンなインテリアに調和する新色の「グレイマット」。
「みずいろマット」「グレイマット」はどちらもハーフトーンで爽やかな印象。
料理との明度差を出しやすい「紺マット」と「白マット」。
“入れ子”にしてダイニングやカウンターに飾っても素敵です。
フォルムの美しさを際立てる「紺マット」。
食材の個性を生かしたシンプルなお料理も引き立ちます。
ベーシックな「白マット」は柔らかな印象。
和洋どんなメニューにもお使いいただけます。