東洋の陶磁器がつくられてきた永い歴史のなかで、職人たちに受け継がれてきた伝統的な技法のひとつ「ほたる手」。
器物に穴を空けた透かし彫に釉薬を充填して焼く技法で、淡くほのかに透けて見える光を“蛍”になぞらえ、「ほたる手(蛍手)」と呼ばれています。
2012年に発売された「レリーフホタル」シリーズは、繊細な凸彫りのパターンとほたる手の透過光の合わせ技で視覚的な楽しさと、現代の生活空間にもなじむデザインが特徴のカップ。
手で持ち上げたときの軽やかさ、白磁らしいつるりとした手ざわり、薄さが生む口当たりの良さは、冷たい飲み物を飲む器として夏にぴったりです。
透過光が幻想的なカップのシリーズ
氷入れほどの大きさになると、見応えもあります
飲み物の種類を限定しないよう、フォルムはシンプルに
テイストの異なる3種類のアレンジから選べます
伝統技法を用いていても形状は単純に、アレンジは繊細ながらもモダンに仕上げ、現代の暮らしに取り入れやすいデザインになりました。
「ほたる手」の釉薬も窯元によって透明度が違いますが、白山陶器の場合は半透明。
使われる空間の光によっても見え方が変わり、カップの内側からも外側からもその表情をじっと眺めていたくなるような器です。
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